原料産地への旅|椿の島、利島(としま)へ

花千佳の洗顔石鹸、美容オイル、保湿クリームやリップクリーム。製品のほとんどに使っている椿油の産地、利島(としま)を訪問してきました。栽培している人、油を搾油する人、直接お顔を見てお喋りすることは、私はとても大事だと思っているので、できる限りお訪ねするようにしています。

利島は伊豆大島のお隣の、人口約三百人、面積わずか約四㎢、周囲は断崖絶壁の小さな島です。一月からは、島の面積80%を覆う20万本の赤い椿の花が満開です。花も実も見ることのできるこの時期に、利島に渡るのはとても大変。海が荒れて、着岸できません。大型船で東京から伊豆大島へ渡ったのち、1日に1回、定員10人以下と思われるヘリコプターに乗って利島に渡ります。

京都を出発して18時間。やっとの思いで利島に降り立つと、すぐさま島独特のほんわかした空気に包まれます。そして道の両脇は椿椿椿。椿は一般的には伊豆大島の方が有名ですが、利島の方が断然生産量は多く、日本で1、2位を争う量なのだとか。

そして小さな島ながら、神社やほこらの多いことに驚きました。縄文時代から人が住んでいた歴史があるとのことですが、海や山、自然に対して、常に畏敬の念を持った暮らしがあったのだろうなと思います。

椿が実をつけるこの時期、人を簡単に島に寄せつけないのは、まるで椿が子孫を守るための知恵のように感じました。

続く

2017年 1月30日

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