原料産地への旅|自然によりそう椿の栽培

利島では自然を大切にする栽培方法がとられています。化学合成の肥料や農薬は一切使用せず、椿油を搾った残りの油かすを肥料にしていました。
また、他の地域では効率を重視し、椿の木から実を取る様ですが、利島では実が完熟して落ちたものを、秋から冬にかけて島民の皆さんが毎日少しずつ拾っては集め、島に一つの搾油所へ持ち込みます。実を一つずつ手で選別して水洗いしてから持ってくる方、落ちた実を見つけやすくするため、椿林をまるで苔むした庭園のように手入れする方、みなさん一つひとつの実を大切にされていました。
実から採れる椿油は重量にして3〜4割程度。あまり絞りきらず一番搾りだけ。活性炭など、有機の基準でも使用が許可されているものを使って精製しています。
油になるまで大切に丁寧に扱われているのは、自然を畏敬する気持ちの表れのように感じられました。
続く

2017年 2月1日

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