ウェブサイトも新しくなり、本日より、工房のこと、オーガニックのこと、宇治のことなどを、ゆるゆる、マイペースで書いていきたいと思います。
まずは、お客様からリクエストをいただきようやく完成した保湿クリームについて。開発のお話をすこうし。。。
オーガニックコスメを作る時、一番難しいのが防腐と乳化と言われています。クリームはこの両方の技術が必要。乳化とは水と油を混ぜるということです。専門学校時代に天然物だけでクリームを作ることに成功はしていますが、そもそも、混ざらない水と油を混ぜる必要はあるのか？ということがずっと疑問でした。混ぜる為に、天然であったとしても添加物を入れることが、果たしてお客様にとっていいのかしら、、とずっと迷っていました。
また、直接指を触れるクリームなので、防腐も考えねばなりません。
水は放っておくと腐敗していくのと同様に、水の入っているクリームも、防腐剤を入れなければ腐敗していきます。一般のクリームの様に、指を入れてもクリームの中で菌が繁殖しないだけの防腐は、天然物だけで作ろうとするととても難しいのです。
一時はクリームを出すのはやめておこうと思った時期もありましたが、やっぱり、クリームのリクエストをお客様から頂くのです。
そこで、天然の保湿クリームと言われるシアバターをメインに使うことによって、水を加えない保湿クリームを作ることにしました。シアバターは新生児の赤ちゃんでも使えるとか、乾燥にはシアバターと、ドイツ人の植物療法の先生からもお墨付きもあるし、もちろん私自身、使ってみて実感していたので、クリームには必ず入れようと思っていました。理想は、濃厚で、少しの量でよく伸びて、肌がしなやかになる感触。そして、美容オイルと同じ香りに。
しかし、シアバターは気温によって固さが異なり、一旦溶かすと、物性が変わってしまうことが難点でした。続きはまた次回に。。
２０１６年 １１月１日
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