生はちみつのこと

石鹸や化粧水に入れている生はちみつが残りわずかになったので、購入するために養蜂家さんを訪ねてきました。行くたびにいろんなお話を伺うのがとても楽しみです。

お世話になっている養蜂家さんは京都で蜜を採取され、他の養蜂家さんのはちみつなど混ぜ物を一切せず、みつばちが集めたそのままのはちみつを販売しておられます。加熱して凝縮し糖度を上げるのが一般的とのこと。ですが、こちらの養蜂家さんは、みつばちが巣の中で、羽を羽ばたかせて風を送ることで、濃縮されたはちみつ。みつばちの気分になると、なんだか気の遠くなるような作業。

そして出来上がったはちみつは、写真のように色が濃くてとても濃厚で美味。

とても存在感があって、自然の恵みそのものという感じがします。

石鹸を作る時、このはちみつを入れると、面白い反応があります。長い間、化粧品原料を開発していた顧問の先生も、化学では理屈がわからないとおっしゃる反応。そのことをある方に話してみると「椿油は元はお花。椿油にはちみつを加えるということは、花とみつばちが”ひっさしぶりー!”と再会して喜んでるのよ!」と仰られて、とても納得しました。
天然、それも自然に近ければ近いほど、人からみて不思議だなあと思うことがあったとしても、自然の立場からは「あたり前やん」なことが起こっているのかもしれません。人間が知ってることってほんの僅かなのだろうなと感じます。

私がこのはちみつを食べるときは、はちみつ専用の竹製スプーンですくいます。道具も選んであげたくなる、はちみつです。

2017年 2月14日

よろしければシェアお願いします

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる